大磯 左義長について

左義長の会場である、大磯北浜海岸の近くにある9つの地区によって、古くから小正月(現在は1月中旬)に開催されている火祭りとなっています。

正月飾りを集めた高さ8メートル程度のサイトに、だんごを取り付けた竹の竿を挿して、家内安全や無病息災を祈ります。

現在は、国の重要無形文化財に指定されており、大磯町外からも多くの人が訪れています。


一番息子

毎年、12月8日前後に開催される「一番息子」は、左義長行事の始まりです。

この祭りには、「ゴロ石」と名付けられた真ん中がくびれた石を縄に巻き付けて、地元の子供たちが近所の家を廻り、「○○さんにいいお嫁さんが来ますように、いちばんむすこ」などと、近所の家に住む人の願いを唱えながら、玄関先で石をどんどんと叩く、厄災招福の行事です。

道きり

下町の通りに、隣の地区の境の辻に、縄を張り、「みちきり(地域の区切りを示す)」をします。

これと併せて、みちきり提灯も飾られます。

七所まいり

七所まいりとは、7つのお仮屋をお参りすることを言います。

お仮屋

下町通りに、木造の組み立て式のお仮屋がつくられ、地元に住む子供たちが籠(こも)ります。

エセトバレエ

左義長の際に、左義長の会場となる、北浜海岸に9基のサイトが建てられます。尖端からおんべ竹が突出し、その穂先に子供たちの書初めや、輪飾りが風にたなびきます。

その年の恵方が、火の付け口となり、18時30分頃に一斉に点火されます。

ヤンナゴッコ

ふんどし姿の若い男性達が、伊勢音頭を歌いながら、サイトの火の周りに集まり、海の上で綱引きが始まります。

厄病神を退治し、五穀豊穣を願います。